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「だから今然るべき場所へトレミーを向けているんだ。」
「…？然るべき…場所？」
スェウの声にティエリアが答える
「そうだ。今トレミーはソレスタルビーイングへと向かっている。」
「ソレスタル…ビーイング…？」
ティエリアの行っている事が未だよく判らないという様子のスェウに
説明が加わる。
「そうだ。コロニー型外宇宙航行母艦『ソレスタルビーイング』。
そこなら、彼女の命を救う事が出来るだろう。」
「でも…今…心停止って言ったじゃねーか」
アレクセイがティエリアに問うた。
「ああ、だがあそこなら最悪、脳と脳幹さえ生きてれば
再生が可能だ。
それに今、イシスの蘇生処置が続けられている。
今ならまだ間に合う。だから急いでいるんだ。
ガンダムマイスターをこれ以上失う訳にはいかない。」
「…そこに行けば、イシスは助かるんだな？」
スェウがティエリアを見据えて訪ねる。
「…身体は元に戻る。
それ以上は到着してから話そう。
ミレイナとフェルトも来る。
彼女達から話を聞いた方がわかりやすいだろう。」
そう言ってティエリアは再びメディカルルームへと姿を消した。
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コロニー型外宇宙航行母艦『ソレスタルビーイング』
そのドックに彼らはいた。
既に中ではフェルト・グレイスが指示を出し、
イシスの身体を連れて行った。
それを見送った後、ティエリアが目の前のミレイナ・ヴァスティに
声をかける。
「ミレイナ。後はこの身体を頼む。」
「はい。」
その短い会話が終了するとともに
ティエリアの身体はゆっくりとミレイナに倒れ込んでいった。
アレクセイとスェウがあっけにとられている中、
ミレイナは無重力エリアの助けを利用して
ティエリアの身体を優しく抱き上げ、
その身体に優しく声をかける。
「…お帰りなさい。アーデさん。」
「…ティエリア…？」
「一体どういう…？」
アレクセイとスェウが疑問を口に出したところで
アレルヤが説明にはいる。
「ここは、コロニー型外宇宙航行母艦『ソレスタルビーイング』
同時に、『ヴェーダ』の所在地でもある。
そして…」
「『ヴェーダ』と完全リンクした
ティエリアの『本体』がいるところよ。」
その跡を継ぐ様にミレイナがティエリアの身体を抱きかかえたまま
２人に説明した。
「ここでは彼の身体は意味をなさないの。」
やはりよく判らないと言う表情の２人に
どこからともなく声がかかる。
『こっちだ』
「…ティエリア？」
いぶかしむアレクセイとスェウ、そしてその２人を含むメンバーは
通路に灯された明かりとティエリアの声に従って
ソレスタルビーイングの奥へと入って行った。
通された場所はそこが宇宙空間なのだろうかと思わせる位の場所だった
大きなホール。そこに据え付けられているソファー。
そしてホール中心を回り込む様に２本の階段がある。
初めてここへ来たアレクセイとスェウはホールを見回す。
「…ティエリア？」
『僕はどこにでもいる。声さえ掛けてくれればすぐに返事が出来る。』
スェウの声にティエリアは返事を返す。
「…イシスは…？」
『今再生カプセルに入った。
…だが酷い状態だ。
ビームの熱による広範囲の火傷、
左腕、左大腿部粉砕骨折、
内蔵もボロボロ、脊髄も損傷が激しい。
…よくメディカルルームまで心臓が持ってたものだ。』
「あの子は…回復するのかい？」
アレルヤの心配な声にミレイナが答える。
「ソレスタルビーイングの医療再生能力をなめてかかられては困るわね。」
『ミレイナは僕の身体（ボディ）を作ってくれた。
…どういう意味かわかるか？』
「…それって…」
アレクセイの声にフェルト・グレイスが答える。
「ここではライフサイエンス（生命倫理）なんて意味をなさないわ。
おかげでイノベイドは世界中に生存している訳だし
ヴェーダの情報網も正確なものになる。
その恩恵を受けているものは数知れないわ。」
「その技術が利用出来るから、イシスはここに連れてこられた。
ここなら、脳と脳幹さえ生きてれば再生が可能な唯一無二の場所なの。」
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こんにちです。
怒濤の展開ですね・・・
個人的にはライス好きーなので、かなり凹む展開に泣けてきました○|￣|＿
ライルぅ・・・・
・・・や、イシスも大変だから仕方ないけど、とーちゃんも忘れないでねスエゥ
こんにちはー（＾＾）
これからしばらくは怒濤の展開になりますよー。
スェウがエラいこっちゃになるので暫くは鬱展開になるかもですが
見守ってやって下さいませ。
うん。主人公をゲットするには茨の道を歩まないとゴールはないのだよ。www