after-20years
ガンダム00の捏造2次創作ブログ。
ネタが出てきたので形にするため走り書きメモブログになります。


さてはて、2次創作なんてはじめてですし
小説なんて書いた事ないTOMが挑戦しながら
それでも想像で膨らませた00熱をなんとかせねば!と
書き連ねて行くブログです。

以下の項目が許せる方のみつたない文章ですがお読みいただけると嬉しく思います。

・本編(セカンドシーズン)から20年後の話です。
・各キャラクターの子供が出てきます。
・各キャラクターも20年歳月が経ってるので全員それなりの年をとっています。(爆)
・刹那が故人です。
・主人公は刹那の 娘 です。


週末夜にチャットを開催します。
おおよそ時間は23:00頃からになります。
こちらからどうぞ!!


20-years-after 番外編 『揺れるユニオン・フラッグ』(ええー!?) 忍者ブログ

20-years-after

「 番外編 『揺れるユニオン・フラッグ』(ええー!?) 」

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2024.05.19 Sunday 11:16

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番外編 『揺れるユニオン・フラッグ』(ええー!?)

2009.08.16 Sunday 00:23


先に謝っておきます。

今回はコメディです!!

エーカー親子が勘違い大会です!

時間軸は01〜02の間辺りです。
ではでは〜〜〜〜〜(笑)





_____________________________________



ユニオン軍、サンフランシスコ支部
その宿舎の一部屋で血相を変えていた人物がいた。

___________________________________

アイシャ・エリア。

勿論、この名前はミッション用につけられた偽名である。
本名、イシス・イブラヒム。
コードネーム、刹那・F・セイエイ。
ミッションを開始して間もない彼女が声を荒げていた。

「………なっ…ない!! 私の服!」

彼女は自分の荷物をほどいていた。
…はずであった。
確かに荷物はある。
正確には着替えが全てすげ替えられているのだ。

服が全て女性らしいスカートばかりになっていた。
自分が用意したはずのデニムパンツや
部屋で着ようとしていたジャージもない。
かわりにパジャマが入っている位なのだ。

イシスは躊躇いなく先程通信を切ったばかりの
端末の回線を再び繋いだ。

「ロックオン!…スェウ!!
どういう事なんだこれ!?」

回線が繋がった途端に聞こえてきた刹那の剣幕に
ロックオン.ストラトスことスェウ・ディランディは
まさに鳩が豆鉄砲を食らったような状況であった。

「は!?どうした!?…何かあったのか?」

「どうしたもこうしたも!この荷物の着替えすげ替えたの誰だ!?!?」

凄い剣幕で端末のカメラに向かい、自分のトランクケースを指差すイシスに
スェウは何かを思い出そうとする表情を見せた。
そして、

「あー。そういやナターシャが…」
「やっぱり…!」

そう言いながらふるふると拳を握りしめるイシスにスェウが軽くひきながら
どうした?と質問をするとやっとスェウにも全容が見えてきた。

「ひ…ひとまず、出て行った時に着ていた自分の服はあるんだろう?
それを洗ってる間だけ荷物の着替えで済ませれば…」

「ここに何日居ると思ってるんだ!
洗濯だってそうそう毎日出来るとは限らないし…
あ”ー…覚えてろー!ナターシャ!」

イシスは自分を基地にやる事になった戦術予報士を恨みつつ
スェウとの回線を切った。

…さてどうしたものか。

イシスは再び頭を抱える事になる。
というのも、これから総隊長の部屋へ行かなければいけないからだ。
あくまでもPMCに関する話なのと、
隊員としての任務時間は終了しているので
私服で構わないから来て欲しいとの要請だった。

そんな場面に出発の際に来ていたあまりにもカジュアルなデニムパンツで
向かう訳にもいかない。

仕方なしにイシスはトランクの中の着替えを見繕った。

__________________________________

総隊長室。
日も暮れてかなり経つというのに、彼はそこにいた。
グラハム・エーカー。
ここ総隊長室の主でもある彼は
この後、この部屋へとやってくる人物を待っていた。

「失礼します」

心地よいアルトの声がグラハムの耳に届いた。

「すまないな。貴重な休み時間を割いてもらって。」

グラハムは部屋にやってきた女性にねぎらいの声をかける。

「構いません。ですが、敬礼は失礼させていただきます。」

毅然とした態度でやってきた女性は緩やかに笑みを浮かべていた。

「構わん。君は軍人ではないのだからそこまであわせる必要性はない。」

「当社からの追加データです。お時間のある時にご確認ください。」

そう言いながら女性はデータスティックをグラハムの手に置いた。

「……?…隊長…?」

そのまま不意をついた様に手を取られ、彼女は困惑の声を上げた。

「君の顔…どこかで見たような気がするんだが…」

「ここでお会いしたのが初めてですが?
…誰か似ていらっしゃる方でも?」

「君は…ソレスタルビーイングという組織を知っているか?」

彼女はギクリとしたが、それを表に出さないよう極力勤めながら、
とを取られているこの状況をどうにかしようと焦っていた。

「ええ…有名な組織ですね。」

「………似ている。」

自分の顔を覗き込む様に顔を近づけるグラハムに
彼女、アイシャ・エリアはますます焦っていた。

「……は!?…」

「その組織にあの少年はいた。
…いや、青年とも言えるな。」

「あの…隊長…データはお渡ししましたし…
私…そろそろ…」

「あの組織には今だにいろいろと思いがあってね。
…君は刹那という人物を知っているか?」

こればかりはイシスも動揺を隠しきれなかった。
これだけ間近に相手がいる状態で動揺を隠せなかったのは
イシス自身も迂闊さを自覚せざるを得なかった。

「…知っているのかな?…今あの人物はどうしているか気になっていてね。
…些細な事でもいい。知っていないか?」

「…グラハム…エーカー…」

「君がPMCを装ってここへ入ってきた経緯も聞かせてもらおうか。」

「………それ以上は私の口からは答えられません。」

「いつまでその演技が続くかな?」

「…いい加減にして下さい!!!」

イシスは『アイシャ・エリア』として声を荒げた。

____________________________________

「…いい加減にして下さい!!!」

通路を歩いていたティムにその声が聞こえたのは
父、グラハム・エーカーに聞きたい事があったため
総隊長室に向かっていた為である。

「…なんだ…? こんな時間に…」

薄く開かれていた扉の向こうから
父のものではない声が聞こえてきた。

近づいて、ティムが目にした光景は
父と、父に手首を掴まれているアイシャ・エリア。
先程の声はアイシャのものだった。

ティムは躊躇う事無くその扉を勢い良く開いていた。

____________________________________


「何やってんだ!!! 父さん!!!!」

「は!?!?」
「え!?」

突然、勢いよく飛び込んできたティムの声に
緊迫した2人の空気が固まる。

一瞬早く反応出来たのはイシスだった。

「やめて下さい!!」

そう声を上げながらアイシャは
今だあっけにとられているグラハムの手を振りほどき、
ティムに近づきながらおびえる素振りを見せた。

「いい加減にしろよ!隊長が職場で何やってんだ!!!

アンタに聞きたい事があったけど…
また後で来る。詳しくは後で聞く。

これを見たのが俺でよかったと思うんだな。」

そう言いながら、ティムはアイシャをかばう様に部屋から連れ出した。

「お…おい! ティム!」

やっと声を上げられたグラハムが見たのは
2人の後ろ姿だった。

____________________________________


通路では、ティムに半ば肩を抱えられる様になっている
イシス…アイシャ・エリアがいた。

「…大丈夫か?」

不安げに訪ねるティムにアイシャは微笑み頷いた。

「うん…ありがとう。」

「父さん…変なとこでこだわったり熱くなったりするから…

悪いね。」

「息子のあなたが謝る事はないわ。
でも…今日は助かった。ありがとう。」

アイシャはティムに抱えられた状態から抜け出し、
ティムの正面に立って瞳を合わせ、微笑む。

『ティム・エーカーとの接触が成功すれば
そこから得られる情報は大きなものだろう。』

そう判断したナターシャ…スメラギ・李・ノリエガの参考データによるものだ。

それを手に入れれるのなら、近づくチャンスだ。
そう判断したアイシャ…イシスは
更にティム・エーカーへアプローチを開始した。

「ね…よかったら部屋まで送ってくれない?」

アイシャは、不安げな表情を作り、
胸元で手を組み上目遣いでティムに頼む。

「う…ん…。 わかった…」

ティムは戸惑いながらも断る理由も無く、
アイシャを部屋へと送り届ける事になった。

_____________________________________

アイシャの部屋にたどり着くまで、
アイシャとティムは他愛のない話をしながら歩いていた。
イシスは、アイシャ・エリアとして深く踏み込まれない様に
注意を払いながらも、ティムの話からもたらされる情報が入ってこないか
話を続けていた。
ティムにとっては話しやすい女性に感じられたその会話が
後々、押さえきれない感情に至る事等知らずに。

部屋の前まで来ると、アイシャはにこやかに礼を述べた。
ティムは、そんな彼女へ声をかけた。

「アイシャってさ…普段はそういう服が好みなんだ?」

「…え…?」

「あー…いや…可愛いなーと…思って…さ。」

「え?そうかな?」

「うん。制服や作業服なんかよりずっと可愛いよ。」

「あはは。 …ありがと。
じゃあ、おやすみなさい。」

アイシャの微笑みにティムは笑顔を返しながらアイシャの部屋を後にした。


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COMMENT
好き好き
by 銀サチ 2009.08.17 Mon 06:37 EDIT

強引なハム大好きです←え
素直過ぎるティムも可愛い
アイシャは大変な親子に関わってしまったようです(^ω^)

Re:好き好き
>銀サチさん
ハムが…ハム仮面っぽくなってしまいまし…げふんげふん!!www
アイシャが関わっちゃったのは勘違い親子…?(笑)
From TOM 2009.08.17 Mon 23:37
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