after-20years
ガンダム00の捏造2次創作ブログ。
ネタが出てきたので形にするため走り書きメモブログになります。


さてはて、2次創作なんてはじめてですし
小説なんて書いた事ないTOMが挑戦しながら
それでも想像で膨らませた00熱をなんとかせねば!と
書き連ねて行くブログです。

以下の項目が許せる方のみつたない文章ですがお読みいただけると嬉しく思います。

・本編(セカンドシーズン)から20年後の話です。
・各キャラクターの子供が出てきます。
・各キャラクターも20年歳月が経ってるので全員それなりの年をとっています。(爆)
・刹那が故人です。
・主人公は刹那の 娘 です。


週末夜にチャットを開催します。
おおよそ時間は23:00頃からになります。
こちらからどうぞ!!


20-years-after 咎を受ける遺伝子。-15(end) 忍者ブログ

20-years-after

「 咎を受ける遺伝子。-15(end) 」

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2024.05.19 Sunday 11:16

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咎を受ける遺伝子。-15(end)

2009.04.10 Friday 18:30


イシスはティエリアの部屋を出てから
真っ直ぐに自分の部屋へと向かっていた。
今は、誰にも会いたくなかった。

___________________________________

部屋へ向かう途中だというのに、
イシスの瞳からは涙があふれそうになっていた。
せめて…部屋で一人になるまでは…
それだけを考えていた。

こういう時に限って人に出くわしてしまうものだ。
部屋へ向かう途中で出くわしてしまった長身の男性。
イシスの表情を見てすぐに感づいた。

「イシス…? 何かあったのかい?」

今のイシスにはその一言だけで十分だった。

「…アレルヤ…」

目の前に立つ仲間の父親の名を声に出すのが精一杯だった。
イシスは情けない顔を見られたくなくて表情を隠す様に俯いた。

「イシス…? どうした?」
「…なんでも…ない…」
「そうは見えないね。ティエリアと何かあったのかい?」

図星をさされて、肩を動かすもなお、
顔を上げないイシスにアレルヤは苦笑した。

「君のお父さんのデータは
ティエリア、ライルと僕だけが見せてもらった。
スェウ、アレク、ナターシャは見てないよ。」

「じゃあ…知ってるんだ。 あの名前。」

「…イシスは…イシスだよ。
それじゃあだめかい?」

アレルヤはいつもイシスに向ける笑顔を
普段通り見せた。
目の前で揺らぐ子供を安心させる様に。

「…アレルヤは…アレクや…ナターシャが
ソレスタルビーイングに入るのに反対したんだろう?
俺なんか…ここにいたら…やっぱり嫌なんじゃないのか?」

「そうだね…嫌じゃあないよ。」

イシスにとって意外な返事が耳に届いた。
不安と合い交ざった表情を浮かべ、アレルヤを見上げる。

「ただね…僕は心配だよ。
君たちが、命を戦場に曝け出すのが…怖い。
出来る事なら…戦争なんて知らない場所で…
他人事の様に行きていく事も出来る。」

「…そんな事…」
「出来ない?」
「したくない。」
「アレクもナターシャもそう言ったよ。
マリーは猛反対したけどね。」

はは。とアレルヤは自傷気味に笑う。

「…マリー…?」
「あれ?言ってなかったっけ?
アレクとナターシャの母親だよ。」
「つまりは…奥さん?」
「そ。」
「…うらやましいな。家族がいるのって。」
「そうだね。」
「父さんは…自らの手で失った。
俺は…11の時に失った。」
「ここには…そんな人間がいっぱいいる。
だから…ここを『家』の様だと…
そう言う人間が少なくない。
僕も、ティエリアも、ライルも…
きっと…そうだろうね。」

「でも!ティエリアは!
俺を…マイスターにしたくないって…!」
「君と、刹那の事を考えて言った事だろうね。」
「じゃあ…なんで…俺をこんなところに呼んだんだ。
呼んで…データの採取が終わったら用なしか?
俺は、そんなご都合主義に振り回されないからな。」

半ば拗ねた子供のようだ。
そう感じ、アレルヤは小さな溜息とともに苦笑を浮かべた。

「親ってのはね。
自分の目の届くところで子供を見たい。
でも、自分と同じ危険にさらけ出したくない。
それなのに、子供は大人になる。
自分と対等の立場になるのに…
子供として見てしまう。
…わがままな生き物なんだよ。」

「…アレルヤ…」

「大丈夫。ティエリアはそんな事言ってても
君の主張を無理矢理押し込んだりはしないよ。」

「…ありがとう…アレルヤ。
おかげで…少し、スッキリした。」

イシスは、やっと気持ちのつかえが下りたかの様に
アレルヤに向かって微笑んだ。


__________________________________


「我が子の命をも奪うのが…
それが…僕たちの『咎』なのかな…?
…どう思う?…ハレルヤ…?」

イシスの背中を見送りながら
彼は既に自分の中に存在しない『彼』に問いを投げかけた。


___________________________________



はい、やっと終了しました!
この章…長かった…orz
おかげでかなり思い入れのある章になりました!
次は…あの人達が出てくる予定です。
お楽しみに。(^^)
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COMMENT
子を想う気持ち
by 銀サチ 2009.04.10 Fri 19:24 EDIT

アレルヤの眼差しに
うるっときてしまいました。
仲間の子であるイシスに対して 
自分の子の様に話しかける姿 愛を感じた゜。゜(つД≦。)゜。゜

子は育つけれど
親にとっては一生子供
ちょっと物思いにふけりそうです♪

次の章 どんなんだろうなー(-∀-。)ニヒ♪

テーマは『親子』なのでー。(^^;
by TOM 2009.04.10 Fri 20:45 EDIT

>銀サチさん
やー、意外なところで
アレルヤ父さん登場でございますwww
彼らにとって、CBって家族のようなものでしょうから
どの子供に向けても同じじゃないかなと。
また、アレルヤは優しいですからね。
『甘い』じゃなくて『優しい』ですね。

『親』からみると『子供』は
いつまでたっても『子供』なんだなと
個人的に思うんですね(^^;

次の章は…あの人とその子が登場予定です。
…すぐに登場するかは謎。(爆)

途中からハンカチ用意して下さいね(ホンマか!?)

ようやく追いつきました。
by 蒼 2009.06.11 Thu 12:17 EDIT

以前こちらに来させていただいてた蒼です。
お、覚えていらっしゃいますでしょうか?(汗)
一時リンクを見失ってしまってここにようやくたどり着きました。
話がどんどん進んでいますね。
まだここまでしか読んでいませんが、ティエリアがイシスに向ける複雑な想いやアレルヤの優しい言葉にぐっと来ました。

これからあの人のお話を見たいと思います。
更新がんばってください!

Re:ようやく追いつきました。
>蒼さん
こんばんは!お久しぶりです!
覚えていますとも!!(≧▽≦)
お引っ越し、急だったので申し訳なかったです…(ぺこぺこ;)
お話、随分進みました。
番外編が無事終了したら、本編もラストスパートになるかと思います。
また、楽しみにしていただけると嬉しく思います(^^)

自己満足な小説ブログサイトですが、暫くおつきあいをーwww
From TOM 2009.06.11 Thu 23:30
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