after-20years
ガンダム00の捏造2次創作ブログ。
ネタが出てきたので形にするため走り書きメモブログになります。


さてはて、2次創作なんてはじめてですし
小説なんて書いた事ないTOMが挑戦しながら
それでも想像で膨らませた00熱をなんとかせねば!と
書き連ねて行くブログです。

以下の項目が許せる方のみつたない文章ですがお読みいただけると嬉しく思います。

・本編(セカンドシーズン)から20年後の話です。
・各キャラクターの子供が出てきます。
・各キャラクターも20年歳月が経ってるので全員それなりの年をとっています。(爆)
・刹那が故人です。
・主人公は刹那の 娘 です。


週末夜にチャットを開催します。
おおよそ時間は23:00頃からになります。
こちらからどうぞ!!


20-years-after 咎を受ける遺伝子。-03 忍者ブログ

20-years-after

「 咎を受ける遺伝子。-03 」

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2024.05.19 Sunday 10:05

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咎を受ける遺伝子。-03

2009.02.21 Saturday 01:08

「マイスター候補」
ソレスタルビーイングの中でも
ガンダムを操る事の出来る素質がある人物をそう呼ぶ。
10人にも満たない彼らは
通常の勤務とは違い、プロとしてそれぞれがオリジナルのカリキュラムを組まれ、
テストとトレーニング、講義など
一般の組織とは一線を画した行動をしている。
そんな中の一人、イシス・イブラヒムも
相変わらずテストと訓練の日々が続いていた。

その日、イシスは射撃訓練場に居た。
隣には『ロックオン・ストラトス』こと
ライル・ディランディがいた。

「…ダーメだ。もう一度。」
溜息まじりにライルがダメ出しをする。
もうこれで何回目だろうか。

「…お願いします!」
数秒の後、トレーニング用ターゲットが射出される。
イシスはハンドガンで立て続けに射出させられてくるそれを
迷いなく打ち抜いて行く。

「うーん…
マイスターの合格ラインには届いてるけどな…
ギリギリ。
これじゃあ、ガンダムに乗って実際の射撃には
まだ実力が足りないな。」
ライルが首を傾げながらイシスに声をかける。
視線はテスト結果のデータが映し出されている
モニターに向かっていた。

「命中率は?」
「87パーセント・87パーセント・マダマダ・マダマダ」
イシスの質問には傍らに転がっていたAIが答えた。

「ハロにまで言われちまったな。」
笑いながらライルが伝える。
「さて、時間だ。一休みしてこいよ。」
腹へったろ?そうライルに言われて
イシスもそろそろ空腹感に耐えられなくなってきているところだった。

______________________________________


イシスは食事を済ませた後も食堂に居た。
携帯端末に映し出された自分のデータを確認しながら
目の前には食事のトレーがまだ置いてある。
端末をしまい、トレーを返却して
部屋に向かおうとした時、
食堂入り口に見慣れた人影を見つけた。

「スェウ、アレク」
イシスが声をかけると
疲労感たっぷりと言わんばかりの2人が顔を上げる。
「おー…」
「腹減ったー…」
2人が2人とも片手を上げながらイシスへ挨拶を返す。
「…何やってきたんだ…?」
イシスが2人に近づきながら聞いてみると
シンクロした様に2人から返事が返ってくる。

「「白兵戦シミュレーション」」
「うわぁ…2人でか?」
「「そ。」」
「俺…3日後それ初めてやるんだけど…」
「あー…すげぇ体力使うぜぇ。覚悟しとけよ。」
アレクがイシスに言い残す様に
食事のトレーを取りに一足先にカウンターへ向かった。
その隣にいたスェウが姿勢を直してイシスへ向き直す。

「3日後…初めて…? お前が…」
「…?なんだ?」
少し驚いた様に自分を見下ろすスェウを
不思議な表情でイシスが見上げる。

「…相手…俺だわ…」
「…へ…?
白兵戦シミュレーション…相手…スェウだったのか…」

「あーん?次の白兵戦シミュレート、
スェウとイシスー?イシス不利じゃねえ?」
いつまでたっても席に着かないスェウが気になって
近づいてきたアレクがやり取りを聞いていたらしい。

「どこが不利なんだよ?」
イシスが意外と言わんばかりに
背後から来たアレクに振り返る。
「そりゃあ、勿論 体格じゃね?
タ・イ・カ・ク!」

「そんな事言ってたらミッションなんてこなせないさ。
だからこそのプログラムだ。3日後は宜しくな、イシス。」
「ああ、宜しく。」
アレクの腹減ったコールに2人は笑みを見せながら挨拶を交わし
スェウはカウンターへと向かった。
スェウとすれ違った時にイシスはふとスェウを見遣った。
イシスの視線がスェウを追いかける。
そのままイシスはスェウを追いかけるような状態になる。

イシスはスェウの右耳にかかっているとある『もの』が気にかかった。

「スェウ…一つ…聞いてもいいか?」
「? ん?なんだー?」
トレーを取り、食事を始めようとしたところで呼び止められて
スェウは顔を上げる。
「あ、食べながらでいいよ。
その…右耳。それ何?」
イシスが自分の右耳を指差しながらスェウに聞く。

そう。イシスが目にとめたものは
スェウ・ディランディが右耳に取り付けている
『機械のようなもの』だった。
本人も、よく聞かれているのか
ああ、と気付いた様に答える。

「あー、これね。人口外耳って言うんだ。
俺のはミッション用にかなりカスタマイズされてるんだ。
だから、ちょっと変わった形してるんだよね。」
ちょっとカッコイイだろ?と笑いながら
スェウは自分の『右耳』を触りながら答えた。

「人口外耳…?」
聞き慣れない言葉をイシスが反芻すると
スェウは食事を口にしながらもその合間に答える。
「そ。俺…生まれつき右耳がなかったんだ。
で、本来人口外耳は自分の身体の一部から作るらしいんだけど…
俺はなぜか上手く行かなかったんだって。父さんが言ってた。
で、マイスター候補にあがった段階でこの耳にしたんだ。」

「ま、ここにいる連中はいろいろあるってことさ。」
向かいに座っているアレクが口を挟んだ。






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