after-20years
ガンダム00の捏造2次創作ブログ。
ネタが出てきたので形にするため走り書きメモブログになります。


さてはて、2次創作なんてはじめてですし
小説なんて書いた事ないTOMが挑戦しながら
それでも想像で膨らませた00熱をなんとかせねば!と
書き連ねて行くブログです。

以下の項目が許せる方のみつたない文章ですがお読みいただけると嬉しく思います。

・本編(セカンドシーズン)から20年後の話です。
・各キャラクターの子供が出てきます。
・各キャラクターも20年歳月が経ってるので全員それなりの年をとっています。(爆)
・刹那が故人です。
・主人公は刹那の 娘 です。


週末夜にチャットを開催します。
おおよそ時間は23:00頃からになります。
こちらからどうぞ!!


20-years-after 咎を受ける遺伝子。-09 忍者ブログ

20-years-after

「 咎を受ける遺伝子。-09 」

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2024.05.19 Sunday 12:14

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咎を受ける遺伝子。-09

2009.02.21 Saturday 01:15


「教えてほしい。父さんを…『刹那・F・セイエイ』を。
あの人の生きた証を。」

イシスは、願う様に室内を見回した。


「…彼の…刹那の残したものは大きい。
君は、それを知り、受け止める義務と権利があると思う。
しっかり受け止めてほしい。」

ティエリアの言葉にイシスは頷く。

「彼が…ここ、ソレスタルビーイングにやってきたのは14歳の時。
候補ではなく…既にガンダムマイスターとして紹介された。
ヴェーダの推奨、そしてそれに伴う実力。年齢等の条件は関係なかった。
体格も…ちょうど今のイシスくらいかな。」

アレルヤに続いてティエリアが続ける。

「ソラン・イブラヒムと言う本名は全く知らされなかった。
皆、コードネームでお互いを呼んでいた。
それ以上の情報は、マイスターの守秘義務に反した。
お互いもそれ以上をあえて必要としていなかった。
刹那が当時最後にやってきたガンダムマイスターだった。
彼がやってきて2年後。最初の武力介入が開始された。」

「聞いた事がある…あの最初の武力介入テロ事件…
あれに…父さんが関わってたのか…」

「勿論だ。そこには僕、そしてアレルヤもいた。」

「…ライル…『ロックオン』は?」

「『ロックオン・ストラトス』はいたんだ。
只…そこに俺、『ライル・ディランディ』はいなかった。」
イシスの質問にはティエリアではなくライルが口を挟んだ。

「…もう一人、『ロックオン・ストラトス』が居たのか?」

「その通り。俺の双子の兄。
『ニール・ディランディ』
そいつが、当時の『ロックオン・ストラトス』だった。」

「…ライルは…兄の名を継いだんだ。」

『コードネームを引き継ぎした人物は過去にもいる。』
その言葉がイシスの中で繰り返された。
「…じゃあ…その…ロックオン・ストラトス…
『ニール・ディランディ』は…?」
イシスは不安を隠しきれない様に聞いた。

「ニール・ディランディは…死んだ。
2308年…今から24年前だ。
当時の、初めての武力介入開始から約1年、
ソレスタルビーイングが敗北を喫し
活動を一時潜めた時期だ。
その時に、我々は大幅に戦力を削がれた。
その時に『ロックオン』は命を落とした。」
ティエリアが説明をした。

驚愕の表情を表したのはイシスだけではなかった。

「父さん…?それ…本当なのか?」

スェウが自分の父親を睨みつける。

「俺がまだ話すべきではないと判断していたんだ。
後で詳しく話してやる。今はイシスの疑問を解決してやる方が先決だ。
イシスには…もう、話してくれる父親も母親もいないんだからな。」

ライルは諭す様に自分の息子の視線をまっすぐ受けながら応える。
「……うん…」
俯きながらスェウが返事を返した事で
ライルはイシスに話を戻す。

「ガンダムは…それ一機で通常の軍隊中での一個から二個師団クラスの戦力がある。
それを一人で扱うんだ。それなりの重責がある事は判るな?」

ライルの言葉に続く様にティエリアはソレスタルビーイングと
刹那・F・セイエイとマイスターのたどった経緯をかいつまんで話し出す。

「それが一人いなくなった。…プトレマイオスも壊滅状態だった。
活動再開までに4年の歳月を要した。
その間…刹那は世界を廻っていた。
その間の刹那はここにいる全員が知る由もない。
4年後に僕と再会した彼は…20歳になっていた。
以前、写真は見せたね。」

イシスは思い出す様に頷いた。
「写真…あれ以外にここに父さんの写真があるのか?」
その場にいる全員が互いの顔を見回した。

「お前…子供なんだろ?自分の父親の写真くらい持ってんだろうが。」
アレクセイが不思議な事を聞いた様に言った。
「写真は…もうない。俺の手元には…もう…ないんだ。」
少し俯きながら、アレクセイに返す。
「ティエリアは知ってるはずだ。俺は…父の遺品を燃やして来たから。
写真、所持品、骨、髪の毛一本に至るまで…自分のきていた痕跡を消してくれ。
こればかりは自分ではどうしようも出来ないから。と。
父…ソラン・イブラヒム…刹那・F・セイエイに言われていたから…」
「じゃあ、俺たちが写真を持ってたらお前は…燃やすって言うのか?」
ライルがイシスに疑問を投げる。
そんなことをされてはたまったものではないと言わんばかりに。

その質問にイシスは頭を横に振る。
「そんな事はしない。その写真をどうするも本人次第だ。
只…そこに…俺の知らない父がいるのなら…見てみたい。そう思っただけだ。」

「…僕たちの持っている写真なんて…あまり無いから…
ご期待に添えるかどうかは判らないけど。」
アレルヤがイシスに話し出した。
「僕の知っている刹那は…そうだね…
初めてあった時なんて…小さくて…子供で…それでも
そこから見えるまっすぐで揺らぎない目が印象的な…
そんな子供だった。」
過去を思い起こす様に語る。

「刹那と組むミッションは、あまりなかった。
だからこそ見える部分はあったんだろうと思う。
彼は、ガンダムに対してとてつもない思い入れがあった。
見てて不安になるくらいに心に『揺らぎ』がなかった。
…それが…4年経ってずいぶんと変わっていた。
それこそ…笑顔を見せなかった彼がたまに笑顔を出していたんだからね。
僕らの知らない4年に彼は…ずいぶん変わったんだ。
それは…僕たちも判らない。」


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