after-20years
ガンダム00の捏造2次創作ブログ。
ネタが出てきたので形にするため走り書きメモブログになります。


さてはて、2次創作なんてはじめてですし
小説なんて書いた事ないTOMが挑戦しながら
それでも想像で膨らませた00熱をなんとかせねば!と
書き連ねて行くブログです。

以下の項目が許せる方のみつたない文章ですがお読みいただけると嬉しく思います。

・本編(セカンドシーズン)から20年後の話です。
・各キャラクターの子供が出てきます。
・各キャラクターも20年歳月が経ってるので全員それなりの年をとっています。(爆)
・刹那が故人です。
・主人公は刹那の 娘 です。


週末夜にチャットを開催します。
おおよそ時間は23:00頃からになります。
こちらからどうぞ!!


20-years-after ダブルオー暴走!-04 忍者ブログ

20-years-after

「 ダブルオー暴走!-04 」

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2024.05.19 Sunday 10:31

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ダブルオー暴走!-04

2009.02.21 Saturday 01:04

ティエリアが00のコクピットへと向かう中
コクピットの中にいるイシスも精一杯00を制御しようと画策していた。

少し離れた場所にある別格納庫では
アレルヤとロックオンが各々の機体に乗り込んでいた。

「何だって今までだんまりだった00が暴れたりしてるんだ?
一体何があった?」
ロックオンが一人疑問を声にする。
「後でティエリアに詳しく聞いてみましょう。
今格納庫から00を放り出す訳には行きませんよ。」

久しぶりにガンダムに搭乗する理由が
『00の暴走抑止』とは何とも言えないな、と
ロックオンの呟きとともに2機のガンダムは
一旦格納庫ゲートから宇宙空間に出て行った。

ゲート付近まで飛び出している00を格納庫外側から押し込む算段だ。

一方、00は宇宙空間一歩手前でゆっくりとハッチを開けていた。

ハッチを開けると軽く前屈みになっていた00から
イシスが落ちそうな体制になっていた。
「わっ!わわっ!」
宇宙空間とはいえ微重力がある。
床に向かっているという状況のためか
微かに『落ちる』という恐怖感が出てくる。
それにも増して、イシスは宇宙空間が初めてに近いのだ。
ここ数日、シミュレーションや実技などで培ってきたわずかな経験など
この状況で役に立つ訳もない。

「イシス!」
ティエリアがコクピットのハッチに手をかけた
「ティエリア!」
助け舟だとイシスの表情が明るくなる。
ティエリアがコクピットに入るや否や
イシスの肩を掴む。
「交代だ。イシスは横へ。
アリオスとケルディムが来る。
手助けしてもらおう。」
そういうとティエリアはハッチを閉め、操縦桿を握った。

ハッチが閉まったと同時に
アリオスとケルディムが格納庫に入ってきて00を支えた。
「アレルヤ!ロックオン!」
ティエリアが助かったと言わんばかりに2人の名前を呼ぶ。
「まったく…周りを引っ掻き回すのは00の特性かぁ?」
「後で原因をじっくり聞かせてもらいますよ。」
2人の安堵と不満が入り交じった声が聞こえてきた。


__________________________________________


「どういう事なんだ!!」
ブリーフィングルームにティエリアの怒鳴り声が響いた。
相手は勿論、今回の騒動の張本人、
イシス・イブラヒム…ソラン・イブラヒムの子供である。

イシスはびくりと首を竦めた。
そこには先程手助けをした2人
アレルヤ・ハプティズムと
ロックオン・ストラトスもいた。

「まずは、どうやって
あの00を起動させる事が出来たか。
今まで…ずっとああやって
素直に起動する姿なんて見る事すら叶わなかったのに。」
ロックオンが静かに、鋭い眼差しでイシスに問う。

「あと、その声は何故だ?
どうしてお前が刹那の生体認証キーをあっさり解除できたんだ?」
ティエリアの質問に残りの2人が目を丸くする。

「子供の声が親の声に似る事はよくあるけど…
それでも…ね…」
不思議だと言わんばかりにアレルヤの視線が
イシスに注がれる。

「…………それ…は…」
おずおずと発せられたその声は相変わらず父親のものだった。
初めてその声を聞いた
アレルヤとロックオンは唖然とした。
「おい…なんでさっきの騒動まで聞いてた声と今の声が違うんだ?」
「その声…まるで…」

「そうだ。00の格納庫に入るまで…いや、
あの言葉を発するまで…
お前の声はイシスのものだった。
あの言葉を発してからの声は
刹那のものなんだな?」
ティエリアはイシスに向かって
状況を確認するかの様に淡々と話した。

「…おれ…は…」
イシスが戸惑いながら話し出した。
「この…声を、確かに父さんから貰った。
でも、声だけじゃあなかった。」

「貰うって…どういう…?」
嫌な予感がする。と暗に込めながらアレルヤが続きを促す。
そこに、ティエリアが説明を促すべく口を挟む。
「確か、お前が入ってきた時に受けた身体検査のデータには
幾度かの手術痕が見えたとある。
それが関係するんだな?」
ふと、ロックオン…ライル・ディランディの表情が曇る。
それに気付く由も無くイシスは続ける。
「俺は…生まれて間もなく母を亡くした。
その後に父が子供の異常に気づいた。
様々な医療機関を廻り、それでも原因が分からず…
再生治療を繰り返し受けさせ…
それでも子供の目はどんどん視野を狭めていって…
喉は発する声を失っていった。」

「…病気…か?」
ロックオンが重い口を開ける。
応える様にイシスが返す。
「いや、病気ではなかったらしい。
原因はおそらく…遺伝的な要素かと思われると言われていた。
只、はっきりしていたのは…どうがんばっても
再生治療が根本的な解決にならないという事だった。
それでも何度も再生治療を繰り返しながら
訓練やシミュレーションをやってたんだ。」

その言葉で全員が言葉を失う。
イシスは続ける。

「そんな中、父さんの病気が発覚した。
父さんは…自分の病気が進んで行く中、
医師に頼んでいたんだ…

自分の…目と声を…子供に託す事を。」

「…っ…それは…
刹那…父親から聞いていたのかい?
ガンダムの事…ソレスタルビーイングの事…?」
アレルヤが眉根を寄せながら問いただす。

「いいや、移植は…ただ単に
自分の光と音を取り戻すためのものだと聞いていた。
…さっき…ダブルオーに遇うまでは。」

「じゃあ、あの言葉は?
アレは…刹那がエクシアと00を起動させる時に使ってた。」

「あの言葉は…父さんが…
もう病院のベッドで
動けなくなった時によく呟いてたんだ。
父さんはガンダムに乗っていた事をずっと黙っていたから
どういう意味合いなのか、聞いてる時にはよくわからなかった。
だからこそ、耳に残ってたんだ。」

自分自身の身体に関する事はここにあるからと
イシスは1本のメモリーを手渡し、
部屋へ戻った。

グリニッジ標準時刻が日付を変えようとしていた。


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母でありレイヤーでありドールオーナー。
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