after-20years
ガンダム00の捏造2次創作ブログ。
ネタが出てきたので形にするため走り書きメモブログになります。


さてはて、2次創作なんてはじめてですし
小説なんて書いた事ないTOMが挑戦しながら
それでも想像で膨らませた00熱をなんとかせねば!と
書き連ねて行くブログです。

以下の項目が許せる方のみつたない文章ですがお読みいただけると嬉しく思います。

・本編(セカンドシーズン)から20年後の話です。
・各キャラクターの子供が出てきます。
・各キャラクターも20年歳月が経ってるので全員それなりの年をとっています。(爆)
・刹那が故人です。
・主人公は刹那の 娘 です。


週末夜にチャットを開催します。
おおよそ時間は23:00頃からになります。
こちらからどうぞ!!


20-years-after 刹那・邂逅。-16 忍者ブログ

20-years-after

「 刹那・邂逅。-16 」

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2024.05.19 Sunday 09:28

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刹那・邂逅。-16

2009.07.21 Tuesday 01:59

ライルの死、イシスの再生開始から1週間が経っていた。
今、彼らはトレミーの中にいた。

____________________________________

UNIAからの攻撃は一時的に止んでいる状態であった。
スェウは、ブリーフィングルームの前にさしかかっていた。

その時。

中から声が聞こえる。
ブリーフィングの予定は聞いていない。
不思議に思ったスェウは、いつの間にか足を止めていた。

中から声が聞こえる。
ティエリアの声だ。
扉を開けようとした時、その言葉に手が止まった。

「じゃあ…イシスは機能的には何ら問題なく回復するんだな。」

「…ええ。…只…あの問題はどうしようもないので…
仕方ないわね…」

「彼女がソレスタルビーイングを降りると刹那の位置に空きが出る。
それを埋めるのが大変になるな…」

溜息まじりに呟いたティエリアの前に見える扉がいきなり開いた。
扉の前にスェウが立っていた。
スェウの表情は明らかに困惑と怒りがあらわれていた。

「…今の…どういう意味だよ…?」

「…スェウ…」

一番聞かれたくない相手に聞かれた。
ティエリア・アーデはそう思いながらも
いつかは話さなければいけない事である事も痛感していた。

「きみには…近いうちに話すべきである話だ。
イシス・イブラヒムは身体が回復した後、
ソレスタルビーイングを降ろす。
君がバディを組む事の多くなる
『刹那・F・セイエイ』のコードネームは他の人物を捜す事になる。
…それでもミッションはこなせるはずだな?」

「…確かに…ミッションはこなせるさ。
だけど…その前に何故イシスが降りなければならないか教えてくれよ。」

静かな困惑と怒りを見せるスェウに
その場に居たミレイナが切り出した。

「そう。イシス・イブラヒムは、今再生カプセルの中で
身体の再構築を行ってるわ。
これは…他の医療機関の再生治療とは一線を画すものである事は
以前伝えたわね?」

頷くスェウを確認した後、再びミレイナは続ける。

「彼女の身体は勿論、身体能力的にも以前と変わらない状態に戻す事も出来る。
只…一つだけ…どれだけ最先端の医療でも取り戻せないものがあるの。」

「只…一つ…?」

聞いてはいけない。聞きたくない。
そんな予感を遮る様にティエリアが続きの言葉を紡いだ。

「………『記憶』だ。」

「きおく…?」

「そうだ。その人物の身体は取り戻せても、
それまでに本人が築いてきた記憶、思い出までは
どうしても取り戻す事は出来ない。」

「だって…じゃあ…母さんはアニュー・リターナーの記憶を…」

「それは、ここに記憶されているデータがあったからだ。
それに…彼女は作られた存在だ。記憶データはここにある。
だが、イシス・イブラヒムはそう言うわけにはいかない。
『身体』は取り戻せても
本人が今まで培ってきた記憶や経験値はまっさらのまま再生する。」

「…だから…彼女をこれ以上戦闘区域に向かう可能性のあるトレミーや
ソレスタルビーイングの中においておくのは彼女の為にもならないわ。」

言いづらい話をしているのが重々承知していると言わんばかりに
俯きながらフェルト・グレイスが話す。

スェウは、その言葉が遠くなっていくような感覚に陥った。
信じたくない…でもそれが現実なのだと。

その様子を見ながらティエリアはスェウ・ディランディに告げる。

「幸いにも彼女はアザディスタンに伝手がある。
そこで保護を頼めば、生活するのには支障がないだろう。」

「…そうすれば…イシスは…生きていられる…?」

「そうだ。  そのかわり…
アザディスタンの国とのかかわり合いは出来ない。
つまりは…2度と会えない。………わかるな…?」

ティエリアは辛い現実を目の前の男性に告げている事を痛感していた。
目の前の『彼』がそれを受け入れようとしている事も、
彼のイシスに対する感情も端で見ていてわかっている上で
この事を告げなくてはいけない現状も。

スェウは俯きながら暫く黙っていたが、
それでもはっきりとした声で答えを出した。

「ああ…それでも…アイツが………
イシスが…生きてられるなら…
………俺は…………」


その時。

敵襲を知らせる警告音が鳴る。
ナターシャ…スメラギ・李・ノリエガを引き継ぐアレルヤの娘、
アレクセイの双子の姉である彼女の声が艦内に響く。

敵機襲来。
監視カメラによる機体確認。
大型の艦船が1機。それに伴うMSが3機、MAが6機。
トレミーの位置を捉えられていた。

その放送を聞いたティエリア、ミレイナ、フェルトは顔を見合わせ、
一足先にミレイナはメディカルルームへ、
フェルトはオペレーティングルームへ向かった。
ティエリアはスェウに向かい合っていた。

「…出撃だ。新しい機体の初出しにもなる。
アレクセイが一足先にアラエルで発進する。
ミッションプランはコクピットで受け取れ。

………出来るな?
スェウ・ディランディ…いや…
『ロックオン・ストラトス』」

「…ああ………やってみせるさ。」

ティエリアの声にスェウは真っ直ぐ正面を見、答えた。

ティエリアと離れたあと、コクピットに向かう通路で
スェウは一人呟いていた。

「…何が何でも…ここは守る。
…仲間を…イシスを………護る。」





スェウはハロを抱える腕に今一度力を籠めていた。



_____________________________________


やースイマセン!アップまでが長かった!ヽ(>Д<)ノ
結構スェウとともに苦しい状況でなかなかイメージを文字にする事が出来ずに
悶々としております…
しかし…この話…ここまで壮大かつ長々になるとは思ってなかったので
自分でもびっくりなのです(爆)
あ、でもちゃんとラストに向かって歩んでますので!
ラストはイメージがキチンとありますので!
そこまであと少し!
頑張ります!!!

今暫くおつきあいをー!
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