after-20years
ガンダム00の捏造2次創作ブログ。
ネタが出てきたので形にするため走り書きメモブログになります。


さてはて、2次創作なんてはじめてですし
小説なんて書いた事ないTOMが挑戦しながら
それでも想像で膨らませた00熱をなんとかせねば!と
書き連ねて行くブログです。

以下の項目が許せる方のみつたない文章ですがお読みいただけると嬉しく思います。

・本編(セカンドシーズン)から20年後の話です。
・各キャラクターの子供が出てきます。
・各キャラクターも20年歳月が経ってるので全員それなりの年をとっています。(爆)
・刹那が故人です。
・主人公は刹那の 娘 です。


週末夜にチャットを開催します。
おおよそ時間は23:00頃からになります。
こちらからどうぞ!!


20-years-after 咎を受ける遺伝子。-06 忍者ブログ

20-years-after

「 咎を受ける遺伝子。-06 」

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2024.05.19 Sunday 09:10

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咎を受ける遺伝子。-06

2009.02.21 Saturday 01:12

壁にもたれかかる様にして気を失ったイシスがぱたりと床に崩れた。
あわててアレルヤとアレクセイが駆け寄る。

アレルヤはここでようやく
自分の息子がどうやってここに入ってきたのかを聞いた。
どうやら、講義が終わってシャワーを浴びに行く途中で
トレーニングルームの前を通りかかると
イシスとスェウが武器を構えてたところで
面白そうだからとしばらく眺めてたら
あの展開になっていたという事だったらしい。


「ところで…コイツ…ガタイの割にすげぇな。
白兵戦シミュレートで俺、スェウに勝てた為しがないのに。」
床に倒れたイシスに近づきながらアレクセイが言うと
父親であるアレルヤが答える。
「ああ、この子は…ここへ来るまでにかなりの経験は積んであるからね。
見た目で判断しちゃあいけないよ。」
そういいながらアレルヤが視線を動かすと
その先に威嚇銃から手が離せなくなっているスェウが目についた。

アレルヤがスェウに近寄る。
「…スェウ…?」
声をかけてみる。手元を見るとスェウの手が震えているのが判る。
「あ………」
息が上がっている。顔色も良くない。
かなり動揺しているのが手に取る様に判る。
「驚いたかい?動ける?」
軽く肩に手を置きながらアレルヤがスェウに問う。
やっと落ち着き出したスェウはやっと震える声を発した。

「お…れ…誰を…撃った?」

『仲間』を撃った。
威嚇銃でも、怪我を負わせるだけの目的でもあるゴム弾であろうとも
事実であるそれが自分の中でかなりの衝撃だったようだ。
アレルヤはそれを察するとスェウに自発的に動きが取れるよう
あえて指示を出す。

「大丈夫だよ。君が撃った弾では相手は打撲程度で済む。
イシスが倒れたのは壁に打ち付けられたからだと思う。
念のため、イシスを医務室へ連れて行きたい。手伝ってくれるかい?」

「あ…ああ…。うん。」

やっと落ち着いたスェウと
それをイシスの傍らで見ていたアレクセイ
そしてアレルヤの3人でイシスを医務室へと連れて行く事にした。

________________________________________

医務室にはメディカルチームのチーフである
トマス・サランドナが待っていた。
少し小柄な彼は、一人の子供を抱えてゾロゾロとやってきた3人を見上げる。
「な〜んだぁ?でかい男が3人どやどやと。
ここはメディカルルームなんだから静かに頼むぜ?」
そういいながら、イシスを診る。

「まぁ、状況からして軽い脳震盪だな。
なんだ?スェウ。えらく凹んでるじゃないか。」
その質問に答えたのはアレクセイだった。
「あー。コイツが暴走したイシスを威嚇銃で撃ったから。
正しい使い方しただけなのになーに凹んでんだか。」
スェウが顔を上げる。

そのとき、イシスが目を開けた。
「あ。起きたね。」
アレルヤの一言にその場に居た全員が一斉にイシスを見る。

ぼうっと天井を見ていたイシスがゆっくりと周りを見回す。
どうやら、自分の置かれた状況が今ひとつ把握できてないようだ。

それを察してアレルヤが説明をする。
「…お…れ…?」
少しかすれた声を発しながら起き上がる。
アレクセイが手を貸し、
トマスがコップに水を入れて持ってきてくれた。

小さく感謝を言いながら、イシスは自分の記憶を反芻する。
「トレーニングルームで武器を持ってて…
スェウとシミュレート開始して…それから…
棍棒が目の前を掠めたところは覚えてるんだ。
…それから…カッとなってから…」
そこでイシスはハッと俯いた顔を上げる。

「スェウ…」
イシスは少し離れたところに立っているスェウを呼ぶ。
スェウは声に答える様にイシスに近づく。
自分自身でも軽く緊張しているのが判る。

「イシス…俺…」
「ごめん。スェウ。」
「…え…?」

スェウが話し出したのを遮る様にイシスが謝罪の言葉を出した。
「俺…途中で自分を見失った。
スェウ…怪我してないか?」
倒れた方は自分なのになおさら相手を気遣うイシスにスェウが声を強くする。

「謝るのは俺の方だ!なんでイシスが謝るよ!?俺…おれ…!」
言いたい言葉が上手く出ないもどかしい状況にイシスが口を挟む。
「いくらシミュレートでも…自分を見失ってしまったら
マイスター候補として及第点は貰えないんだ。
アレルヤにも…迷惑かけた。」

「俺も巻き込まれたんだけどなー。」
アレクセイが口を挟む。
「…すまない…」
イシスが素直に謝ると思っていなかったアレクセイは
意表をつかれた形になり反応に窮した。

「あ…や…謝らなくていいぜ。うん。」
アレクセイは焦りながら照れ隠しの様にとっさに質問を投げる。

「それにしてもイシスお前…すげぇよな。
俺、スェウに白兵戦シミュレートでまだ勝った事ないんだぜ。
そのスェウにあんだけ押せてるんだから。
流石、『刹那・F・セイエイ』の候補ってヤツか?」
「それもあるけど…接近戦や白兵戦なんかは得意な方だから。」
コップをてにしたままイシスが答える。

「で、さ…俺…イシスが自分を失うような事やっちゃったのか…?
心当たりがあるなら、教えてくれないか?イシス…」
そこにやっと話し出せる様になってきたスェウが
イシスに質問を出す。
「俺もそれは聞きたい。言いたくなきゃ構わねーけどな。」
それにはアレクセイも同意した。

アレルヤはそんな3人の様子を離れたところから見守っていた。


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著者補足
by TOM 2009.02.21 Sat 01:21 EDIT

はい、またもやオリキャラです。(^^;

トマス・サランドナ。 スペイン系の男性。32歳。
(Tomas・Zarandona)
身長・163センチ。体重・55kg。9/9生まれ。
(そこまで考えんでも良さげなのですが…作ってみた。)

気さくなキャラでメディカルルームのチーフ。
アニューは再生治療の権威として非常勤でサポートをしてもらっていると
現段階では考えております。
後々出てくるかは謎ですが
メディカルスタッフは後2人出てくる予定です。

Cahala・Hansen(カハラ・ハンセン)ドイツ系女性。 25歳。
身長・170センチ。体重・60kg すらりと長身系。4/1生まれ。

Jorn・Nissi(ヨルン・ニッシ)フィンランド系男性。20歳。
身長・175センチ。体重・65kg ちょっとがっしり系。 5/5生まれ。

予定としてはこの2人。
ラグランジュ3−0はでかいので
メディカルルームもかなりの規模になってそうなので
まだまだメディカルスタッフは沢山いそうなのですが、
ひとまずこれだけの名前が出てれば
ストーリーの進行上はなんとかなるかと。(^^;

また、必要になってくればキャラ出てくるかもですが
あまり増やしたくないのが実情〜(^^;;

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