20-years-after

アイルランド・ダブリン州、ダン・レアリー。
その一角にスェウ・ディランディはいた。


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アザディスタン首都、王宮。
その一室に彼女はいた。
なかなか減らない書類に目を通し、
朝から彼女は忙しく、保守派への演説をはぶくと
ほぼ一日、執務室から離れられない状態であった。
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仕方なくという状態で載せられた車で
右側に座るイシスと
隣で運転しているティムは
街の中心部に向かって速度を上げていた。

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西暦・２３３７年。
ソレスタルビーイングは複雑化した世界規模の紛争に
三度武力介入を必要としていた。
これまで焼く２５年の間、
火器戦力の無力化、低力化を世界規模で進めるも、
国家間の利害、格差、個々の理解感の相違…
またもや世界規模のゼロサムゲームが始まろうとしていた。

そこへ三度あらわれたのが私設武装組織・Celestial Being。
紛争根絶・意志の統一を理念として
モビルスーツ・ガンダムならびに
オリジナル太陽炉を所有する唯一無二の存在であった。
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「なー、イシス…」
「…？なんだ…？」
「あー…あのさ…」
「言いたい事があればはっきり言えよ、アレク。」

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休暇の後、イシスとティエリアは地上にいた。
ソレスタルビーイングとしては珍しい事に
『国家』からの談義に呼ばれた。
それに応じる事になったのはイシスとティエリアだった。

『国』から呼び出されていた座標は、地上のある場所を示していた。

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イシスは、自分の部屋へと帰って来ていた。
手に、一対のピアスを握りながら。


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「…そうだね。
…どこから話せばいいのかな？」

リビングには、穏やかな空気が流れていた。

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その『父親』は隣の玄関ドアの前に立っていた。

どのくらい経っただろうか。
５分…いやもっとかも知れない。
あの『名前』を名乗る人物がここにいる。

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西暦・２３３６年。
ラグランジュ-3-0　艦長室。
ティエリアはイシスと向き合っていた。


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