___________________________________
フラッグ機は搭乗する人物にあわせて様々なカスタムをする。
実践の時に、それが自分の命を左右する事もある。
まだまだ新入りのティムは
なかなか実感できる数値をたたき出す事が出来ないで悩んでいた。
そこで、アイシャに助けを求めたのだ。
彼らはこの部屋で唸りながら、かれこれ2時間程かけていた。
ようやく、まとまりそうな形にまで来ていた。
「よし、後は…整備スタッフと打ち合わせたら、これで大丈夫じゃないかな。」
「うーん。 ありがとう。アイシャ。助かったよ。」
アイシャ・エリア(刹那)はティム・エーカーに及第点を渡した。
ティムはうーんと背伸びをしながら端末から目を離し、
椅子から立ち上がり背伸びをする。
「すまない。こんな遅くまで付き合わせて。
よかったら、コーヒーでも容れるよ。飲む?」
「あ…うん。貰おうかな。」
ティムの何気ない誘いに
少し眠気覚ましにと思ったアイシャは
誘いに甘んじる事にした。
「なぁ、聞いていいか?」
ティムがポットからカップへコーヒーを注ぐのを
何気なく見ていたアイシャへティムが質問をした。
「? なに?」
「今日、メルと何話してたんだ?」
「あー…」
「俺に関係する事? えらく驚かれたから気になったんだけど。」
「…まあね。」
アイシャも椅子から立ち上がり、
ティムの差し出すコーヒーカップを受け取った。
「大した話じゃないよ。」
「でも、俺は気になる。」
カップを見つめながら話していたアイシャは
声が聞こえて顔を上げた時、
ティムが思いのほか自分の近くに立っている事に気付いた。
「…今…話す事じゃないよ。」
「そう言われるとますます気になる。」
視線をそらしながら躊躇うアイシャに
ティムは逃がさないと言わんばかりに壁にもたれたアイシャに向かい
カップを持つ手とは反対側の手をアイシャの立つ壁についた。
「メルセデスは…女性らしいなって。」
「ああ…確かにな。
スンが、『好みのタイプ』だってさ。」
アイシャが取り繕う様に言った言葉にティムは
メルセデスを気にかけていた同僚の名を口にした。
「スン…彼が?」
ちょっとお固いイメージを持っていた人物の名が出て来た事で
アイシャも驚きの笑みを浮かべる。
「気付いてないのか?」
「…え?」
どうも、そう言うところに関しては自分は鈍いらしい。
そう感じたアイシャはティムに困ったような笑みを投げかけた。
「私は…どうもそう言う事に関して…
気付くのが遅いのか…鈍いのかな?」
「…うん。」
「メルセデスの方が私なんかよりずっと敏感で
愛嬌がある。可愛い女性だと思う。」
「俺は そうは思わないな。」
「え?」
意外な言葉を耳にしたアイシャは
ティムを見ようと少し俯いていた顔を上げる。
「メルは…確かに女性らしくて可愛いさ。
でも、アイシャは違う魅力があるってことだ。」
「…は…?」
近すぎる距離で囁く様に告げられた台詞に
アイシャは困惑の色を隠せなかった。
咄嗟に飲み終わってから手で弄んでいた
空のコーヒーカップをティムに押し付けた。
「さて、そろそろ戻らなきゃ。
コーヒー、ごちそうさま。」
「…いいえ。
おやすみ。アイシャ。」
ティムは軽く挨拶代わりにアイシャのほほに顔を寄せた。
_________________________________
自分にあてがわれた部屋へと戻ると
アイシャ…イシスは困惑した表情で
軽いキスを受けた頬を手で触っていた。
「…深入りされると…困るんだよな…」
イシス…刹那は今回のミッションにおいて
小さな不安材料を抱えるはめになった。
頬を触っていた手は
既に耳朶を飾る大切にしているピアスを触っていた。
_________________________________
ピアスは誰かさんからのプレゼント♪PR
なんという積極的なティム!!!
いいよ いいよ そういう所好きよ(*゚∀゚*)
全く気がないアイシャのクールさの中に
可愛らしさを見つけてどんどん引かれていくティムがいいよぉ!!!
ピアス♪
画に入れてたの気付いてくださいましたか(≧▽≦)
そうか あれは あの人に貰ったのねwwww
>銀サチさん
ティムは、惚れたら真っ直ぐ一直線!な子だと思うんですよね。
え?だって…ほら…
お父さんが『まさしく愛だ!!!』な人だから。wwwww
血筋血筋!(笑)
ピアスはね、ええ、チェックしてました♪
さてさて…誰に貰ったんでしょうねぇwwww