after-20years
ガンダム00の捏造2次創作ブログ。
ネタが出てきたので形にするため走り書きメモブログになります。


さてはて、2次創作なんてはじめてですし
小説なんて書いた事ないTOMが挑戦しながら
それでも想像で膨らませた00熱をなんとかせねば!と
書き連ねて行くブログです。

以下の項目が許せる方のみつたない文章ですがお読みいただけると嬉しく思います。

・本編(セカンドシーズン)から20年後の話です。
・各キャラクターの子供が出てきます。
・各キャラクターも20年歳月が経ってるので全員それなりの年をとっています。(爆)
・刹那が故人です。
・主人公は刹那の 娘 です。


週末夜にチャットを開催します。
おおよそ時間は23:00頃からになります。
こちらからどうぞ!!


20-years-after 揺れるユニオン・フラッグ-01 忍者ブログ

20-years-after

「 揺れるユニオン・フラッグ-01 」

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2025.05.14 Wednesday 18:58

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揺れるユニオン・フラッグ-01

2009.03.19 Thursday 02:33

さて、銀サチさんとのコラボ企画状態になっております
グラハム・エーカーの息子、ティム・エーカーの話ですが
とうとうティム・エーカーが21歳、
ユニオン、フラッグ部隊に入隊の話までたどり着いてしまいました!(笑)
__________________________________________________________________





ユニオン軍・フラッグ部隊
カリフォルニア支部、総隊長室。
グラハム・エーカーの仕事場である。
今日は、朝から周りが騒がしい。

本日付けで士官学校から入隊する新人が数名入ってくる。
その為に迎え入れる為の最終準備に
周りの事務官達が慌ただしく動いているからだろう。

そんな中、よりいっそう賑やかな足音が部屋へ近づいてくる。
部屋の前で足音が止まると同時にノック音が聞こえる。

「入りたまえ。」
よく通る声でドアの向こうにいる人物を呼ぶ。
ドアを開ける音と同時に
数名の士官学校卒業生が入ってくる。

全員が横一列に並ぶと
右端の男性の合図で全員が一斉に敬礼をする。
合図を出した男性が敬礼に続いて
形式に習った挨拶をする。

「本日付けで

ザウル・ダン
スン・ギドゥ
メルセデス・レート
エリオット・デ・マンセル
アイシャ・エリア
ティム・エーカー

以上6名、
国連軍・ユニオンフラッグ部隊に配属されました」

敬礼を直し、並んだ顔を
グラハム・エーカー総隊長は一瞥し、
全員に向かって挨拶を返す。
「挨拶ご苦労。これから君たちには
フラッグパイロットとして訓練をしてもらう。
命をかける仕事だ。心してかかってくれ。」

「はっ!」

全員が今一度敬礼をした。

「これから、諸処の手続き、
訓練生施設への入所手続きが待っているはずだ。
規律を守り、規則正しい生活を守る様に。以上だ。」

「失礼します。」
挨拶とともに、訓練生が総隊長室を後にする。
その際、グラハムは一言付け加えていた。

「ティム・エーカー。
君は、手続きが終了次第、もう一度ここへ戻ってくる様に。」

「はっ!」
最後に退室するティムの背中に声をかけたが
ティムはくるりと回れ右をし、敬礼と共に返事をした。

勿論、他の訓練生の目を気にしての事である事は
グラハムにも十分判っていた。

パタン、とドアのしまる音とともに
グラハムは小さな溜息をついた。

______________________________________________________________________

「ふはー、緊張した」
新人メンバーの一人、スン・ギドゥは軽く溜息をつきながら
廊下を歩いていた。

「これで、挨拶は一通り終了だ。
あとは、パイロットスーツの採寸と
施設へ運ばれた荷物の整理
それから…メシだ。」
先頭を歩いていた
メンバー内最年長のザウル・ダンは
振り返りながら、声をかける。
さしずめ、全員の纏め役と言ったところだろうか。

「この施設って、
一人一人に部屋貰えるんだって?
ゼータクだよなぁ。」
軍の中でも特別と言える程の待遇に
今更ながら感じるところがあるのか
エリオット・テ・マンセルは
施設の廊下をぐるりと見回すような仕草をしながら
話している。
「それだけ、期待が大きいという事なんだろう?」
ティム・エーカーが答えると
エリオットは後ろに歩いているティムを振り返る。
「ほほ〜ぅ。
流石、総隊長の息子様も期待されての入隊かぁ。
パパの跡を継ぐってかぁ?」
「…なっ…!」
「エリオット!ティム!」
カッとなりそうだったティムとエリオットのやり取りを聞いていた
ザウル・ダンは2人をたしなめた。

それを、いちばん後ろから
傍観する様について歩いている女性が2人。
メルセデス・レートと
アイシャ・エリアである。
「ねぇ、アイシャって、正規入隊じゃあないんだって?」
メルセデスが聞くと、横に並んだアイシャが
赤に近い濃いブラウンの瞳を丸くさせて答えた。
「あれ?聞いてたの?
アタシはね、軍事研修なんだ。
だから、1ヶ月程度一緒になるだけ。
短い間だけど、宜しくね。」
アイシャと呼ばれた女性は
後ろに束ねた濃い栗色の髪を軽く揺らしながら
にこりと笑顔で答えた。

…この、アイシャと呼ばれた女性、
アイシャ・エリアは仮の名前でしかなく、
そのほとんどが偽造された身分である事を
軍の誰一人として気付いてはいない。

そう、彼女は髪色こそ変えているが
コードネーム『刹那・F・セイエイ』こと
イシス・イブラヒムなのである。

__________________________________

諸処の手続きが終了し、
新入りのメンバーは各部屋へと向かい、
自分の荷物を確認、整理していた。

その中に、携帯端末で連絡を取っている
アイシャ・エリア…イシスの姿があった。
小さなモニターには、
コードネーム、ロックオン・ストラトスこと
スェウ・ディランディの姿が見える。

「…こちら、『刹那・F・セイエイ』
聞こえてるか?『ロックオン』」

「…おっ。一段落したか?ごくろーさん。
どうだ?感じは?」

「…まだまだこれから。
大まかな内部構造は判って来た。」

イシス…いや、刹那は少し微笑みながら
ミッションスタートの報告をロックオンへ伝える。
刹那から、直接ティエリアや
ナターシャ・ハプティズム…コードネーム・『スメラギ・李・ノリエガ』へ
連絡する事はよほどの事でない限りできない。
通信を辿られてしまう可能性を低くする為だ。
そこで、刹那は別待機をしているロックオンを通じて
連絡する事になっていた。

「ま、肝心の設備や内部構造は
明日以降のお楽しみってな。
…気をつけろよ。刹那。」
「うん。ありがとう。」
軽く笑みを浮かべながら交わす会話は物騒なものであったが
よくある潜入捜索だけで済むものだと全員感じていた。

____________________________________

ユニオン・フラッグ部隊総隊長室。

日も暮れた頃、ドアをノックする音が響く。

「入りたまえ。」

部屋の主、総隊長であるグラハム・エーカーは
よく通る声をドアに向けた。

「ティム・エーカー、入ります。」
父とよく似た、少しトーンの高い声とともに
息子、ティム・エーカーが部屋に入る。

ドアが閉められるのを確認した後、
ティムへと声をかける。
「ご苦労。こっちへ。」
グラハムは隊長室にある大きなデスクの前へティムを呼んだ。
ティムの脚が向かう。

「ご用件とは?」
2人きりでいても、ここは軍の中だ。
親子よりも上官と部下の関係である事に変わりはない。
それを、グラハムの方から砕いた。

「ティム、今は2人きりだ。
そこまでかしこまらなくてもいい。」

「…とうさん…」

「すまなかったな。わざわざ呼び出して。
用件というのは、他でもない。
ビリー・カタギリが明日、ここへ来る。」

「おじさんが?」
聞き慣れた人物の名前を聞いて
ティムは自然と顔をほころばせる。
「久しぶりだろう?」
グラハムの言う通り、士官学校にいる間は
研究科目に値する授業などの学校関係以外で
ビリー・カタギリ研究所長となかなか会う機会がなかったのだ。
その為、ビリーとは、
子供の頃のような気さくな話をする機会は滅多になかった。

「アイツ、ぼやいていたぞ。
『貴重な研究所員候補を
フラッグのパイロットに推薦するはめになるとは』
ってな。」
ティムが目線を下げる。
確かに、ビリーが士官学校時代に
自分を高く買っていてくれていたのは判る。
何度も「一緒に研究所に来てくれないか」と
誘いを受けていたのも。

だが、ティムはフラッグファイターになる事を、
父と同じ道を進む事を強く希望していた。

『我慢弱い』のは親譲りなのか。

ティムは、研究所員の推薦を蹴り、
ビリーに推薦書を書いてもらい、
フラッグ部隊に入隊する事となったのである。
もちろん、本人の実力も十二分にあったからである。

「だから、明日カタギリが来た時には
挨拶をしておけ。世話になったんだからな。」

「はい!」

ティムは明るい顔を上げて父に微笑んだ。

揺れるユニオン・フラッグ-01
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COMMENT
うわぁぁぁぁん
by 銀サチ 2009.03.19 Thu 19:48 EDIT

グラハムがぁ ティムがぁ
カッコよく描写されてて たまらないんですけど!!!
なっ なんなんでしょう TOM様ってば私の脳内ご覧になられたのでしょうか(*´д`*)ハァハァ
イシスのミッションが気になりますねぇ♪

>銀サチさん
by TOM 2009.03.19 Thu 22:16 EDIT

ふっふっふ♪
カッコイイですか?ふふふ♪
実は…脳量子派がね…うん。
たまに目が金色に光ってませんか?(笑)
イシスのミッションは…ね…アレですよ。ア・レ♪
(↑やからなんやねん!)

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