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「…確か…アイシャは軍事研修なんだっけ?
よくフラッグのテストさせてもらえたね。」
ティムが聞くと、アイシャはミッション通りの説明をする。
「ああ、PMCからね。
今回のフラッグに入っている
システム系のチェックも兼ねて登場する予定なの。
ティムは、正規入隊だから
これから搭乗時間増やすんでしょ?…頑張ってね!」
「あ…ありがとう。」
アイシャの微笑みとともに励ましの言葉をもらったティムは
少し笑みを浮かべながらアイシャとともに食堂へ入る。
食堂ではメルセデスが待っていた。
「アイシャ、おっそーい!
もう食べ終わっちゃったよぉ。」
「あっは、ごめーん。」
メルセデスが頬を膨らませているのを
宥める様にアイシャは朝食にありついた。
「…いよいよ新型フラッグ、実機登場だね。
今までシミュレーターだったから、楽しみにしてるの。」
「登場は明日以降の予定だろ?
今日は開発担当と顔合わせなんだから
せいぜい実機を眺める程度じゃないか。
楽しみは明日以降だって。」
ふふ、と笑みを浮かべるメルセデスに
ティムがたしなめる。
「そろそろ時間だ。
第4倉庫集合だ。いくぞ。」
迎えに来たであろうスン・ギドゥが
食堂にいる3人に声をかけた。
それを合図に全員が第4倉庫、ミーティングルームへと向かう。
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ユニオン軍、フラッグ部隊
カリフォルニア支部、第4格納庫。
ミーティングルーム。
フラッグ部隊と研究部門のミーティングが始まった。
「事前にデータを見てもらってはいると思うが、
今回は君たちへ初めてのミッションになる。
今回は、新型フラッグの実践に限りなく近い
模擬戦とそれに伴うデータ採取だ。」
ビリー・カタギリ研究所長が今回のプランを切り出した。
「まず明日は
疑似ターゲットを使っての起動テストだ。
疑似ターゲットと言えど、かなり強力なものを使う。
君たちの腕なら大丈夫だろうが、
万一、油断をした場合は
命に関わる事もあるという事を念頭に置いて欲しい。」
新人フラッグ隊員を見回しながら、ビリーは伝える。
「午後からは、新型フラッグのテストドライブと
疑似ターゲットに関する情報を伝える。
時間が来たら、再びこの部屋へ戻る様に。以上だ。」
ビリーに続いて、研究所員の一人が告げると
午前のブリーフィングは終了した。
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ティムは昼食後の短い休憩時間に
コーヒーを飲みながら一息ついていた。
「ティムってさ、お父さんに似てるよね。」
ティムは、不意に隣へやって来たアイシャに声をかけられる。
「ええっ!?そうかな?
子供の頃はよく言われたけど…
大きくなってからはあまり言われないんだけどな。」
少し照れくさそうにティムが応えるのを
クスリと笑いながらアイシャが聞き取る。
「だって、総隊長ってティムのお父さんなんでしょ?
見た目でよくわかるって。」
相変わらずクスクスと愛嬌のある笑みを浮かべながら
自分に興味を持ってくれている同世代の女性に
ティムは好感を持っていた。
「総隊長も傷がなければもっと若く見えるんじゃない?」
アイシャが屈託なく言うと、
ティムの表情がわずかに引き締まる。

「あの傷は…ガンダムにつけられたんだって。
そう聞いてる。同時に…当時の仲間も失ったって。」
「…そう…」
「だから、父さんは現場主義に一貫していた。
おかげで、今あそこで指揮をとっている。」
「ティムは…ガンダムが憎い?」
「ガンダムより…ソレスタルビーイングは
世界を乱していると思っている。
母さんも、ソレスタルビーイングの介入騒動で失った。
…許すわけにはいかないんだ。」
「…そう…なんだ…」
険しい表情で床を睨みつけ、
吐き出す様に応えるティムに
アイシャは答えを出せなかった。
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まるでビリーとスメラギさんを見ているようなwww←24話視聴後につき
何も知らないティム君はすっかりアイシャにときめいちゃって
あぁぁ正体がばれた時どういう風にティムの心は動くのだろう
今 03の画を描いている最中でございます(´・ω・`)
そうなのですよぅ!(笑)
ビリーとスメラギがあの展開…みててびっくりー!だったんですが…www
まぁ、ティムは本気になればビリー程奥手ではないと思うので。
まだまだ彼は若いですからね〜(^_^)b
ティムがどこまでアイシャにときめくかは…
銀サチさんのイラストにかかってます…って言ったらプレッシャーなので…げほげほ。(爆)